体外受精の治療方針

体外受精の治療方針は、状況や年齢により異なります。

※あくまで大まかな治療方針です。
体外受精の基本的な知識については こちら を参照ください。

卵巣刺激法

注射投与や内服薬等を利用した排卵誘発法

41歳以下

ショート法
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HMG-MPA法
排卵3個以下
HMGセトロ法
排卵3個以下
クロミッド法
排卵0個
クロミッド法
排卵0個
レゾネール法
排卵0個
HRT-OPU法

42歳以上

CD3-FSH
HMGセトロ法
より開始
クロミッド®法
より開始

多嚢胞性卵巣症候群

BMI25
オーク式
ダイエット
プログラム

重症子宮内膜症(腸管・直腸・腟内膜症)

その他

【備考】

■ 周期途中で採卵周期に入る場合: 年齢に関わらず、 HMG-MPA法 または HMGセトロ法 で開始
■ 刺激中止/キャンセル基準
10mm以上発育卵胞数
(ⅰ) 35個以上 → 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)リスクにより中止
(ⅱ) CD15で0個 → 卵胞発育不良により中止

受精法

コンベンショナル体外受精やICSIによる方法

精液量< 1.5ml または 精子濃度< 15×106/ml または 運動率< 40% の場合:ICSIの可能性

顕微授精(ICSI)の流れ

無精子症 ICSI
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TESE #
40歳以上 #
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前回Conventionalで
受精率<50%既往
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Percoll産み分け #
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精液所見不良
Swim up後、運動精子
4x10 6 /ml以下
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Conventional

全胚凍結

培養した良好胚を全て凍結し、別の周期に移植する方法

子宮内膜薄(7mm未満) # 全胚凍結
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OHSSリスク
採卵数20個以上
または、関連自覚症状
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OHSS既往 #
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ご夫婦希望 #
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胚移植(ET)
胚盤胞移植(BT)

アシスティッドハッチング(AHA・人工孵化補助)

透明帯が硬化して孵化できない場合に穴を開ける方法

40歳以上 # アシスティッドハッチング(AHA)
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反復着床不良
IFCE検査
異常なし
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ご夫婦希望 #
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なし

胚移植(ET)/胚盤胞移植(BT)

体外受精した胚を培養し、分割した胚を子宮に戻す方法

子宮外妊娠
既往
# Days5
移植・凍結
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採卵
5個以上
# Days2-3
移植
Days5
凍結
#
Days2-3
移植・凍結

■ 2個胚移植可能条件
(ⅰ) 35歳以上
(ⅱ)2回以上続けて妊娠不成立
(ⅲ)ご夫婦の強い希望