着床前診断は、胚盤胞となった受精卵から細胞の一部を採取して検査を行います。
胚盤胞は受精してから5日目頃の状態で、すでに赤ちゃんに育つ部分と胎盤になる部分にわかれています。
着床前診断は、胎盤になる部分の細胞を3~5細胞採取して行います。
アメリカの研究で、このような細胞採取では着床率や、その後の成長に差がないことが報告されています。
着床前診断による最初の出産例は1990年に報告されています。
現在では一般的な高度生殖医療として実施されている顕微授精(ICSI)による最初の出産が1992年ですから、着床前診断の方が早くから実績のある医療技術なのです。
2007年までにヨーロッパの不妊学会に登録されているだけで、5000人以上の赤ちゃんが着床前スクリーニングを受けて誕生しています。
アメリカで誕生した赤ちゃんを合わせると30000人以上が着床前スクリーニングを受けて誕生していると推測されます。
しかし、これまでに赤ちゃんに異常がでたという報告はされていません。
着床前診断の一般的な情報を提供しています。