赤ちゃんの性別は生殖細胞の精子が持つ性染色体の種類によって決まります。
卵子の持つ性染色体はX染色体ですが、精子にはX染色体をもつ精子(X精子)とY染色体をもつ精子(Yの精子)2種類が存在します。
卵子がX精子と結びつくと女の子が、Y精子と結びつくと男の子が生まれます。
そのため、産み分けをする場合は、望む性別の精子が卵子と出会いやすくなる方法を考えます。
X精子は酸性に強く、Y精子はアルカリ性に強いという性質を持っています。
また、X精子はY精子より約7%重いという性質があります。
女性の腟内は、外部からの雑菌の侵入を防ぐために、常に強い酸性液で満たされています。
腟内部から更に奥の子宮頚管、子宮内部はアルカリ性を示します。
また排卵日が近づくと、子宮頚管からは更に強いアルカリ性粘液が分泌され、より一層アルカリ性が強まります。
射精された精液中には、Y精子がX精子の2倍ほど多いとされています。
にもかかわらず、産まれてくる男女の比率はほぼ同じです。
これは腟内が酸性であるため、多くのY精子がはじめに脱落していくためです。
ただその次の子宮頚管や子宮内部ではX精子よりY精子の方に有利になり、結果として生まれてくる男女の比率がほぼ同じになると考えられています。
ピンクゼリー | X精子が受精しやすいように腟内を適度な酸性に保つ、緩衝作用のあるゼリーです。 |
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グリーンゼリー | Y精子が活動しやすいように腟内のアルカリ性を高めるためのゼリーです。 |
これらのゼリーの成分は人体に含まれている無害なもので、安全性も十分に確認されています。
リン酸カルシウムのことで、男の子の出産率を高めるために服用する栄養補助食品です。
微量の鉄分を含んだ天然カルシウムで、副作用はありません。
もともと産み分けのため開発されたものではないのですが、リンカルを服用していると8割の確率で男の子が生まれます。
なぜ男児出生率が上がるのかははっきりとわかっていませんが、カルシウムの補給もでき、副作用や胎児の影響もないため、男児出産を希望する方に処方します。
X精子がY精子より約7%重いことを利用し、X精子とY精子を分離する方法です。
この方法ではX精子は重いので、女の子の産み分けには下に集まる精子で人工授精や体外受精を行います。
男の子の産み分けには、上に集まる精子で人工授精や体外受精を行います。
ピンクゼリー・グリーンゼリー、リンカルはタイミング法との併用、パーコール法は人工授精または体外受精(主に顕微授精)との併用となります。